TERRACYCLE NEWS

ELIMINATING THE IDEA OF WASTE®

ライオン、環境負荷低減に貢献する使用済みハブラシのリサイクルプログラムを開始

Include Japan テラサイクル ライオン ハブラシリサイクル
ライオンは、テラサイクルジャパン(以下、テラサイクル)と提携し、5月25日から使用済みハブラシを回収してリサイクルするプログラムを開始する。これまで廃棄されるだけであった使用済みハブラシをリサイクルする場を提供することで循環型社会へ貢献していく。また、適切なサイクルでのハブラシ交換を促すことで生活者の歯と口の健康維持への貢献につながるよう活動していく考え。 同社が1914年(大正3年)に東京歯科医学専門学校(現、東京歯科大学)指導のもと、「萬歳歯刷子」を発売してから100年以上が経ち、今や日本人の約75%の人は毎日2回以上歯をみがき、日本では年間約4.5億本(国内生産本数、全日本ブラシ工業協同組合調べ(2004年度))のハブラシが消費されている。同社は、オーラルケアのリーディングカンパニーとして、長きに渡り、生活者の歯と口の健康増進を応援してきた。同時に、「環境対応先進企業の実現」を経営目標のひとつに掲げ、ものづくりの場や事業活動において環境負荷低減に取り組んでいる。これらの考えのもと、歯と口の健康のために定期的なハブラシ交換(1ヵ月に1回)を促すとともに、子どもから大人まで、多くの人が毎日の暮らしで使っているハブラシを“手軽”にリサイクルする場を提供することで、生活者の健康維持と環境負荷低減に貢献していく考え。  同プログラムは、誰でも参加できるとのこと。希望者は、個人・学校・団体などの単位で事前に参加登録し、使用済みのハブラシを集める。学校や施設であれば、回収ボックスなどを設置し、多くの人からの収集が可能となる。集めた使用済みハブラシは指定運送業者が集荷する。参加者には、集めた重量に応じてポイントが付与され、そのポイント数に応じて、ハブラシをリサイクルして作られたプラスティック製品(プランター等)との交換や教育支援・地域支援などの寄付に換えることができる。テラサイクルは、ハブラシの回収からリサイクル加工、プログラム参加者が希望する場所へのリサイクル品寄贈までの運営を担当し、同社はそのコストを負担するという。  プログラムの展開については、同社の本社所在地である墨田区内の公共施設や学校に、同プログラムの趣旨・概要を説明。参加表明した児童館2館「フレンドリープラザ墨田児童会館」「さくら橋コミュニティセンター」で、5月1日から試験運用を開始している。5月25日から参加登録WEBサイトをオープンし、日本全国からの登録を受け付ける。  「毛先が開いたハブラシ」と「新しいハブラシ」の汚れ落ちの違いを調べた臨床研究では、「毛先が開いたハブラシ」は「新しいハブラシ」と比べて約4割ダウンすることが分かった。また、見た目に毛先が大きく開いていなくても、長く使っていると毛に弾力がなくなり、汚れを落とす力は弱まるため、「1ヵ月に1度」の交換をおすすめしている。 ライオン=http://www.lion.co.jp/ テラサイクルジャパン=http://www.terracycle.co.jp/ja/