【特集コラム】第1回:アップサイクルとは?モノ・コトの循環を生み出すムーブメントの広がり
Include Japan テラサイクル
未来住まい方会議の読者のみなさんは「アップサイクル」という言葉をご存知ですか?
アップサイクルとは、リサイクルやリユースと同様、廃棄物を再利用して循環させる考え方のひとつですが、具体的に何が違うのでしょうか?
一般的に「リサイクル」とは、たとえばペットボトルを溶かしてフリースの原料とするなど、モノを物質レベルで変形させて再資源化することです。また、空き瓶を洗浄して再使用したり、古着のように人に譲ったり所有者を変え、モノの形を変えずにそのまま再使用するのが「リユース」です。
「アップサイクル」は、廃棄物や使わなくなったモノを、形質は変えずに素材として利用したり、元のモノの特徴を生かしてより良いものにつくり変えることで付加価値を高めようとする考え方とされ、近年、ファッションやデザイン、プロダクトなどの分野で注目されています。
いまや環境のことを考えるのは当たり前の時代になり、数年前には「エコ」や「ロハス」などの言葉が流行りました。 この連載では、そんな時代の流行文句のひとつになりつつある「アップサイクル」について、活動やプロダクトなどの最新動向から、ブームで終わらないための今後の持続可能な展開まで、掘り下げて考えていきたいと思います。